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伊東純也→上田綺世、またこの二人かよ。若手を見たいのに、やっぱり頼ってしまう

日本代表

伊東から上田。

ああ、やっぱり入るんだな。

クロスを送るのが伊東純也で、合わせるのが上田綺世。この名前の並びだけで、もうちょっと期待してしまう。で、本当に決める。何なんだよ、この二人。

9月28日のベネズエラ戦。日本は後半開始直後の46分に先制された。その3分後、49分に上田が同点ゴール。[1]伊東からのボールを仕留めた。

そりゃ、うれしい。代表のゴールに「いや、今日は若手を見に来たので」と注文をつけるほど、こちらも意識は高くない。入ったら喜ぶ。伊東と上田なら、なおさらだ。

ただ、今回はそこで終われない。

後藤啓介、佐藤龍之介、齋藤俊輔。新しい名前に期待したいのに、結局いつもの二人の一発に安心してしまう。しかも、その若手3人はハーフタイムで交代している。

うれしいんだけど、ちょっと待ってくれ。若手のほうも、まだ見たかったんだよ。

このゴールを好きな気持ちと、この交代が引っかかる気持ち。両方ある。どっちか一つにしろと言われても困る。

伊東のクロスは、そりゃ注目を持っていく。出す側の名前に納得して、決めた側まで「いいボールが来たからね」で済ませたくなる。でも、あれに合わせる上田まで簡単な仕事をしたことにしたら、さすがにかわいそうだろう。

ボールを届ける側がすごい。そこへ入って、ゴールにする側もすごい。二人分の仕事が一つの得点になると、見るほうはずいぶん楽をする。「伊東から上田」で説明が済んでしまうから。

この省略ができるところまで来ているのが、たまらない。

毎回長々と「この選手にはこういう可能性があって」と説明しなくても、もう名前で通じる。頼りになる選手がいる代表はいい。こちらの心臓にも優しい。失点してから3分で同点にしてくれるなんて、ありがたすぎる。

だからこそ、次の選手にもそこへ来てほしい。伊東と上田のゴールを喜びながら、頭の隅ではそっちのことも考えてしまった。

45分で交代か。もう少し、とは思う

先発した若手が、前半を終えて下がる。代わりに入ってきたのは伊東、上田、久保建英。

名前を並べるだけで、強そうだ。若手に期待していたはずなのに、この3人が出てきたと聞けば、正直そっちも見たい。ファンの都合なんてそんなものだ。新しい選手も見たいし、今いちばん頼れる選手も見たい。欲張っている自覚はある。

でも、45分という区切りは短く感じる。

後藤なら上田、佐藤なら久保、齋藤なら伊東。交代の記録を見ても、この先の競争相手の顔がちらつく。この人たちを押しのけるのか。大変だな、おい。

それで主力が出場してすぐにゴールを作ると、「ほら、やっぱり」と言いたくなる。結果があまりにわかりやすいから。若手の可能性について話すより、伊東と上田を出しておけばいいじゃないか、のほうがずっと早い。

ただ、それを言う前に一つ引っかかる。

前半は0-0だった。先に失点したのは、伊東、上田、久保らが入ったあとの46分だ。その後に上田が取り返した。

若手が失点して、主力が全部片づけた試合、という順番ではない。ここを雑にすると、若手には悪いところを押しつけて、主力にはいいところだけを渡すことになる。

それはちょっと嫌だ。

もちろん、得点を作った二人の価値は大きい。あの一発を「でも育成が」と薄める気もない。伊東も上田も、自分の仕事をしている。出た選手が結果を出した。それはちゃんと喜びたい。

そのうえで、若手の45分ももう少し見ていたかった。

ハーフタイムの交代が予定どおりだったのか、前半を受けた判断だったのか。この記録だけではわからない。鎌田大地と小久保玲央ブライアンも同じタイミングで下がっているから、若手3人だけに「だめだったので交代」の札を貼るわけにはいかない。

でも、予定どおりだったとしても、見る側の物足りなさまで消えるわけじゃないんだよな。

一度うまくいかなかった選手が、次のボールでどう振る舞うのか。相手との距離や味方の動きがわかってきてから、何を変えるのか。そういう続きが見たい。最初から気持ちよく結果を出せる選手だけ待っていたら、ずっと今の主力を待つことになってしまう。

「まだ見たい」と思える名前がいること自体は、いいことだと思う。どうでもよかったら、交代に引っかからない。期待しているから、もう終わりかよ、になる。

後藤に、伊東のクロスをもう少し渡してみたい

僕が次に見たいのは、若手をまとめて出して、主力とまとめて入れ替える形より、もう少し混ざった攻撃だ。

たとえば、伊東と後藤。

伊東が届けるボールに、後藤はどう入るのか。上田と同じように合わせられるのか、それとも後藤だから選ぶ場所があるのか。そこで合わなかったとして、次はどちらが何を変えるのか。

こういう組み合わせを、もう少し長く見たい。

後藤に「上田より点を取れ」とだけ求めるのは簡単だ。でも、前線の仕事は周りの選手とつながっている。比較したいなら、伊東のボールを受ける後藤も見てみたいじゃないか。伊東と上田の完成した組み合わせだけ見せられたら、そっちに安心するのは当たり前だ。

上田と佐藤も気になる。

上田が前にいるとき、佐藤はどこへボールを出したくなるのか。どの場面で自分が出ていくのか。上田に預けて終わるのか、もう一度受けに行くのか。まだ見ていない組み合わせを想像するだけで、次の代表戦に少し楽しみが増える。

若手のために主力を外すことだけが、若手を見る方法なのか。そこはもうちょっと欲張っていい気がする。

伊東がいれば、若いFWの入り方が見えるかもしれない。上田がいれば、若い選手のパスの選び方が見えるかもしれない。うまい選手と一緒にやって初めて出てくるものを、僕は見たい。

逆に、主力と組ませても合わなかったら、それも知りたい。結果が出なかったら全部「まだ若いから」で済ませるつもりはない。どこが足りないのかが見えれば、次の試合で変わったところも見つけやすくなる。

誰が代表に残るのか、という話も、そこでようやく面白くなる。名前と期待だけで推していた選手が、本当に主力の隣で仕事をする。もう少しやれると思っていた選手が、思うように入れない。そこには、ゴールの数だけではわからない競争がある。

試すほうにも事情はあるだろう。全員に好きなだけ時間を渡せるわけではないし、選手の状態もある。そこまでわかった顔はできない。ただ、ファンとして見たいものを言うなら、この組み合わせをもう少し続けてくれ、だ。

主力と比べて若手が足りない、と納得するためだけに代表戦を見たいわけじゃない。いつかその比較をひっくり返すところが見たい。

頼れる選手の隣で何ができるのかも見せてほしい。次に後藤が伊東のボールを決めたら、そりゃ騒ぐ。「こっちでも入るのかよ」と言いたい。佐藤から上田への一本が通ったら、その次のパスまで気になる。

自分でも、都合のいい話をしているとは思う。伊東には今日も助けてほしい。後藤には早く追いついてほしい。でも、追いつく途中のミスはなるべく見たくない。さすがに選手にだけ要求しすぎだ。新しい選手を楽しみにするなら、こちらもすぐ判定を出したがる癖くらいは引っ込めたい。

伊東と上田には、まだまだ頼りたい。今回の一発を見れば、その気持ちは強くなる。

でも、この二人に頼れるからこそ、周りの新しい名前をもう少し待ってみたい。

若手を見たいと言いながら、主力が決めると喜んでしまう。別に、それでいいだろう。全部を若返らせろ、とも思っていない。好きな選手に長くいてほしいし、新しく好きになる選手も欲しい。

伊東から上田。うん、やっぱりいい。

次はその間に、誰が割って入ってくるんだろう。そこまで見たくなった49分のゴールだった。

出典

[1] 日本サッカー協会(JFA):日本代表 対 ベネズエラ代表 公式試合記録(2026年9月28日。先発・交代・得点時刻を参照)

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