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松木の先制点だけで、堂安律の仕事は測れない

日本代表

松木玖生の代表デビュー弾を見て、堂安律の仕事も見落としたくない。

得点者の名前が記録に残るのは当然だ。でも、ゴールの手前で誰が相手を動かしたか。その数秒を見ると、同じ先制点が少し違って見えてくる。

9月24日のウルグアイ戦で、堂安は10番をつけ、主将として先発した。これはJFAの公式記録[1]で確認できる。

2022年のゴールだけで守るつもりもない

堂安は2022年のワールドカップで、ドイツとスペインから点を取った。あの左足に、次の一撃も期待したくなる。

ただ、4年前のゴールだけで今の評価を決めたくはない。今の堂安がどうプレーしているかを見たい。

シュートを撃つ選手には、ゴール前で勝負してほしい。それでも、周囲を生かす動きを数字に残らないからと見逃したら、攻撃の見方が狭くなる。

だからウルグアイ戦で気になったのは腕章そのものではない。前に出た堂安が、何を生むかだった。

松木が撃つ前に、堂安が走っている

11分、松木玖生が左足を振り抜き、日本が先制した。初めての代表戦で決めた松木の一撃は、文句なく鮮烈だった。

サッカーダイジェストWebの中継取材記事[2]では、小野伸二が堂安の斜めの走りに着目したと報じられている。相手を引きつけ、松木が得意な形でボールを運ぶ余地をつくった。得点を生んだのは松木の左足。その手前の動きにも、見る面白さがある。

もちろん、ゴールを決めたのは松木だ。堂安のランを「実質アシスト」と呼んで、松木の一撃を脇に追いやる必要はない。でも、得点者の名前だけ見ていたら、この場面の面白さを一つ見落とす。2022年には自分の左足で試合を動かした堂安が、今度は別の左足が振り抜けるように走った。

自分も次は堂安のシュートが見たい。それでも、自分に点が付かない動きで相手の守備を動かせる10番を、何もしていないとは言えない。

3対1でも、議論は終わらない

日本は42分に追いつかれ、堂安は63分に交代した。試合を決めた後半追加時間の2点は、塩貝健人と上田綺世のゴールだ。終盤の得点を堂安の手柄にすることはできない。だからこそ、松木の先制点の場面に戻り、堂安がそこで何をしたかを見たい。

63分で下がったことだけを理由に、堂安の仕事まで消してしまうのも雑すぎる。松木の先制点につながった走りは、確かにそこにあった。

次に見たいのは、同じ動きをもう一度できるかだけではない。前線で周囲を生かしながら、堂安自身もどこでシュートを撃つのか。そこまで見て、この10番を語りたい。

数字に残る仕事も、残らない仕事も見たい。松木が撃つ前に、堂安が走っている。得点者の名前だけでは、この11分を全部は語れない。

出典

[1] 日本サッカー協会(JFA):日本代表 対 ウルグアイ代表 公式試合記録(試合日:2026年9月24日)

[2] サッカーダイジェストWeb:「シュートを打ってやろうという姿勢は見えました」松木玖生のA代表デビュー弾をレジェンドOBが称賛!「斜めの走りがすごく大きかった」

[3] 日本サッカー協会(JFA):【Match Report】SAMURAI BLUE、ドイツに歴史的な逆転勝利で白星発進(2022年11月24日)

[4] 日本サッカー協会(JFA):【Match Report】SAMURAI BLUE、スペインに逆転勝ちで2大会連続の16強進出(2022年12月2日)

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